イヨ・スカイのプロフィール
1. 名前の由来とリングネームの変遷
イヨ・スカイの本名は大館正美ですが、日本では「紫雷イオ」の名前で知られていました。「紫雷」は姉である紫雷美央とのコンビでつけられた。
WWEでの名前「イヨ・スカイ」は、日本時代の名前を残しながらも、「SKY」という天空を意味する言葉を合わせ、その芸妙な空中技を象徴しています。これによって「空を駆けるWWEスーパースター」としてのブランドが確立されました。
2. 生い立ちとプロレスとの出会い
1990年生まれのイヨ・スカイは、神奈川県鎌倉市出身です。小さい頃からスポーツが大好きで、器械体操の練習を続けるなかで柔軟性を高めました。
プロレスへの興味は保育園の時に姉と一緒に観たプロレスがきっかけでした。その後、「自分もあの演技をしたい」という想いが強くなり、姉と共にプロレスの道を歩み始めました。
3. 特徴とファイトスタイル
イヨ・スカイの特徴は、身体能力を最大限に活かした空中技です。
- ムーンサルト・プレス: 「空を駆けるスター」としての象徴的な技。
- ジャーマン・スープレックス: そのブリッジで話題になった高度なスープレックス技。
- トペ・スイシーダ: リング外への飛び技で、ダイナミックさが人気。
これらの技を駆使して、独自のプロレススタイルを確立しています。
このエンターテインメント性と記憶に残る演技が、プロレス初心者からコアなファンまで広く支えられる理由です。
イヨ・スカイの日本でのキャリア
1. スターダム時代の輝かしい実績
イヨ・スカイは、日本の女子プロレス団体「スターダム」でトップレスラーとして活躍しました。彼女はワールド・オブ・スターダム王座を複数回獲得し、その実力を証明しました。また、ゴッデス・オブ・スターダム王座やアーティスト・オブ・スターダム王座など、タッグや6人タッグでも成功を収めています。
彼女の試合は常に高評価を受け、多くのファンを魅了しました。特に2015年と2016年には、プロレス専門誌から女子プロレス大賞を2年連続で受賞するなど、その評価は不動のものでした。
2. 日本で築いた「天空の逸女」の異名
イヨ・スカイは、その華麗な空中技から「天空の逸女(てんくうのいつじょ)」という異名で親しまれていました。ムーンサルト・プレスをはじめとするダイナミックな技と、冷静で計算された試合運びが特徴です。
そのスタイルは、日本国内でプロレス界の新たなスタンダードを築き、若手選手にとっての目標となりました。また、彼女のパフォーマンスは視覚的にも印象深く、多くのファンに強いインパクトを与えました。
3. 海外進出への挑戦と決断
イヨ・スカイは、日本でトップレスラーとしての地位を確立した後、新たな挑戦を求めてWWEへの移籍を決意しました。この決断は彼女にとって大きな転機であり、世界最高峰のプロレス団体で自らの実力を試したいという強い意志から生まれました。
2018年にWWEと契約を結んだ彼女は、アメリカへ渡り、NXTで新たなキャリアをスタートさせました。この移籍は大きな話題となり、日本だけでなく海外のプロレスファンからも注目を集めました。
アメリカでのキャリア
1. NXTでの成功と女子王座の獲得
アメリカでのキャリアは、WWEの育成ブランドであるNXTからスタートしました。イヨ・スカイは卓越したスキルと空中技を武器に、NXT女子王座を獲得し、長期政権を築きました。
彼女の試合は高く評価され、2020年にはNXT Year-End Awardsで女子部門の最優秀選手賞を受賞。NXT時代は技術力とカリスマ性を存分に発揮し、WWEのトップスターへの道を確かなものとしました。
2. メインロースター昇格とダメージCTRL結成
2022年、イヨ・スカイはRAWへ昇格し、ベイリー率いる「ダメージCTRL」のメンバーとして活動を開始しました。このユニットはWWE女子タッグ王座を獲得するなど、ストーリーラインの中心に立ちました。
ユニット活動と並行してシングルマッチでも存在感を発揮し、2023年のサマースラムではマネー・イン・ザ・バンク契約を成功させ、WWE女子王座を獲得しました。
3. 世界を魅了するイヨ・スカイの今後の展望
現在もWWE女子部門の中心人物として活躍しているイヨ・スカイ。今後も主要タイトル戦線やストーリーラインでの活躍が期待されています。
また、日本とアメリカのプロレス文化をつなぐ架け橋として、国際的な影響力をさらに広げていくと予想されます。